浅間山の噴火が話題となっているので、
本日はこんな本のご紹介。
1783年 浅間山の天明の大噴火が、フランス革命の遠因の一つ、
という説を紹介している本。下記にその一部を引用する:
---(一部引用)---
一方フランスでは大革命が起こります。混乱の中からナポレオンの登場へ
進むのですが、いままであまり気象変動との関連は語られませんでした。
パリ市民が食べるパンがまったくないということを聞いて、可愛い
マリー・アントワネット王妃が、
「それではビスケットを食べれば良いんじゃない?」
という素敵なアイディアを出した話は有名ですが、これは我が国の浅間山と
アイスランドの大噴火による粉塵が成層圏に数年止まって、北半球の気温が
下がったために起こった飢饉でした。フランスでは小麦の製粉は水車により
行われていました。国中の川が凍りますと水車が止まり、小麦粉がなくなり、
パンもなくなり、市民は餓死か大規模の一揆を起こすかを迫られました。
その結果がフランス革命です。
このフランス革命による死者は二百万人と言われています。当時のフランスの
人口は約二千三百万人ですから、一割近い人が犠牲になりました。
---(引用終わり)---
世界から見た日本、又、日本の底力をユーモアを交えながら
力強く主張。肩の力を抜いて読め、且つ読み応えのある本。
著者は軽井沢でこの本を書き上げたのだという。
お勧めの一冊である。